2017.08.10

妙典の菓匠 京山さんで夏の涼菓を楽しむ

一点勝負

こちらあまりに有名な菓匠さんですが、喫茶の甘味メニューがなんと一種類しかない。
「冷やしぜんざい」ただ一つ。
暑い夏には魅惑のキーワードではありますが、それしかないといわれると、なんだかなぁという気分にもなろうというもの。
それ以外には冷茶が200円なわけですが、こちら冷やしぜんざいを頼むと無料で付いてくるため、事実上メニューは一つしかないという。
ならばと「冷やしぜんざいを所望します」と注文すると、涼しげな器に盛られた白玉6つに餡という王道。
早速一口食べてみると、うむ美味い。普通に美味い。いや、普通より美味い?あれ?すごい美味くね?
あっという間に平らげて、冷茶で口の中を洗い流すとともに余韻に浸る。
極限のシンプルさの地平。
基本を変態的(誉め言葉です)に突き詰めると隙のない味になる。
菓匠とはこうあるべしとドンと構えた風格と自信。
堪能いたしました。

最小の空間

わずか3卓という喫茶空間。
最低限に最大限の技巧を込めた極みの一品を供する。
季節のものはその季節に。
夏だけしか味わえない清水のような一盆を皆様も是非。

information

菓匠 京山

〒272-0115
千葉県市川市富浜2-5-3

菓匠 京山